京阪神緩行線への投入から3年後の1972年3月15日に行われたダイヤ改正後でスピードアップが実施されたが、ブレーキ初速が90km/h台になると電気ブレーキを使用した時に主電動機に過電圧がかかることから保護回路が頻繁に作動して電気ブレーキが作動しないため故障と紛らわしいと運転士から苦情が多発した。しかも保護回路が作動した時の衝動が大きく、乗り心地にも影響したという。設計上95km/h程度までは過電圧が発生しないため、101系に取り付けられていた減圧継電器を省略していたのも原因の一つではあるが、本来の性能に近づけるため、一部の回路を改良し、1972年度中に過電圧対策が施工された。

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